どうも!ひよこSE(@PiyoOct)です。

銀行でグローバルAIファンドっていうのをおすすめされた。AIとかいうけど、よくわかんない。
という人向けに書きます。
まず、このファンドについて、ざっくりと書くとこんな感じ。
- 【購入時手数料】ネット証券:無料/窓口:3.3%
- 【信託報酬】1.925%
- 【投資内容】AI関連の成長が見込める企業に投資するアクティブファンド
アクティブファンドなので「投資のプロ(AI)」が予想して投資する
※これまで読んでくれてた人へ。勘違いしていました。正しくは、「AI関連の企業に投資」です。
ひとことで言ってしまえば、 「利回り30%は驚異的な数字だけど、手数料にご用心」 です。
「んん?」となったと思うので順番に説明しますが、「ダイワj-reitオープン(毎月分配型)」と同じく、利回りは優秀でも、個人的には積極的な投資はしないほうがいい(少額で十分な)商品です。
グローバルAIファンドとは?AIの企業に投資するアクティブファンド

そもそも、グローバルAIファンドって何なの?
グローバルAIファンドとは、「AI関連の企業(AIを使ったビジネスをしている)で成長しそうな企業に投資」します。
※実際に運用するのは、「アリアンツ・グローバル・インベスターズ」という証券会社です。
グローバルAIファンドは、アクティブファンド
例えば、「ニッセイ日経225インデックスファンド」のように。
「日経平均株価と同じ値動きをするように、投資しますよ~」というタイプの投資信託の商品(ファンド)があります。
日経平均株価のように、特定の指標と同じ数字になるように投資するのがインデックスファンドです。
グローバルAIファンドは、AI関連の企業に投資することが、目論見書に明記されています。

アクティブファンドは人間(信託会社)が予想して投資先を決める
そして、アクティブファンドは、「投資のプロ」が投資。
グローバルAIファンドでは、文字通りAIに限定して、成長が見込める企業に投資します。

投資信託とは、文字通り、誰かに「信」じて「託」すものなのですが・・・。
上の図でいうところの、「信託会社」(三井住友DSアセットマネジメント、さらにその先の「アリアンツ・グローバル・インベスターズ」)が

「投資のプロ」(AI)が予想して利益が出るのを目指します!
といって、投資家からお金を集めて投資します。
アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない
AIに特化した結果によっては、「日経平均株価と同じ値動きするタイプ(インデックスファンド)の方がよかったじゃん」となります。
山崎元さんの著書の「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」)にも書いてありますが。
過去の実績を見るとプロが運用するアクティブファンドの平均がインデックスファンドに勝ったことはほとんどない
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」(山崎 元)の113ページより引用
というのは、投資の世界では、業界の不都合な真実らしいです(苦笑)。

自分で予想するよりも、指標に連動するタイプのほうがいいってことになるんだね?

そういうことになります!どの株が儲かるか?本当にAIは伸び続けるか?を予想して当たらないリスクもあるわけで。
グローバルAIファンドの組入銘柄
グローバルAIファンドの投資先について、上位10銘柄が目論見書に明記されているので、記載します。
国 | 投資先(カッコは業種) | 比率(%) |
---|---|---|
アメリカ | TESLA(自動車・部品) | 6.26 |
アメリカ | ROKU(メディア・娯楽) | 3.87 |
アメリカ | ZOOMINFO TECHNOLOGIES INC-A(メディア・娯楽) | 3.65 |
アメリカ | AMAZON.COM INC(小売) | 3.22 |
アメリカ | MARVELL TECHNOLOGY INC(半導体・半導体製造装置) | 3.22 |
アメリカ | SALESFORCE.COM INC(ソフトウェア・サービス) | 3.13 |
アメリカ | PLUG POWER INC(資本財) | 2.91 |
アメリカ | SNAP INC – A(メディア・娯楽) | 2.76 |
オランダ領キュラソー | SCHLUMBERGER LTD(エネルギー) | 2.74 |
アメリカ | BROADCOM INC(半導体・半導体製造装置) | 2.43 |
AI関連企業は、今後も増えたり減ったり、入れ替わりが激しくなる可能性もありますね(´▽`*)。

投資先がコロコロ変わる可能性が、他のファンドと比べても高いし、安定はしない!
グローバルAIファンドの手数料(信託報酬)は、1.925%
グローバルAIファンドの手数料(信託報酬)は、下記の通りとなっています。
- 【購入時手数料】ネット証券:無料/窓口:3.3%
- 【信託報酬】1.925%

購入手数料はネットで買うとして、無料(窓口の3.3%は、論外!)。
グローバルAIファンドの手数料(信託報酬)は、1.925%。
- 【日本株式】ニッセイ日経225インデックスファンド:0.275%
- 【S&P】IFree S&P500 インデックス:0.2475%
- 【外国株式】ニッセイ外国株式インデックスファンド:0.1023%
- 【新興国株式】eMaxis Slim 新興国株式インデックス:0.187%
のように、信託報酬が0.3%以下の手数料のファンド(商品)を買うべきだと思っています。
投資家に唯一できるのが、手数料を安くすること

でも、0.3%も1%もそんな変わらないんじゃないの?
と思った人もいるかもしれませんが・・・。そこは、気にするべきポイントです(*´ω`)。

そもそもですが、投資で儲かるかは、誰にも分りません。手数料を払うのは損というのは言い切れます!
儲かるかどうかは、誰にも予想できない以上、投資家に唯一できるのが、手数料を安くすることです。
信託報酬の恐ろしさ
「投資信託の「信託報酬」とは?計算方法も含めて、徹底解説」という記事でも書いていますが、信託報酬は毎日徴収されます。
- 信託報酬が0.3%⇒1万口3万円なら年間90円
- 信託報酬が1.925%⇒1万口3万円なら年間587.5円
1万口(グローバルAIファンドの場合は、3~4万円)あたり、492.5円の手数料の差があります。
徴収される信託報酬は、6倍以上の差がある計算です。
グローバルAIファンドの評判は良さげ
一点うれしいのが、グローバルAIファンドの評判は良さげです。

現状は、手数料に見合った利回りが出ている状態といえるかと!
評判については、純資産総額(投資家から集めたお金の合計)をみればわかります。
「目論見書」を見ると、純資産総額は、4,332億円(2020年時点では2,524億円)。

4,332億円のお金が集められているということは、人気アリ。
ちなみに、インデックスファンドの「ニッセイ日経225インデックスファンド」の純資産総額は、1,450億円。
インデックスファンドの投資信託よりも多いということは、AI投資を魅力的に感じている人も多いということになります。
グローバルAIファンドの利回りはかなり優秀
グローバルAIファンドの利回りもかなり優秀。
2021年10月29日時点では、
- 為替ヘッジなしの場合は、利回り平均は約35.5%
- 為替ヘッジありの場合で、利回り平均は約34.7%
2020年10月30日時点では、
- 為替ヘッジなしの場合は、利回り平均は約20.6%
- 為替ヘッジありの場合で、利回り平均は約17.6%

それって高いの?

利回りは3%あれば優秀と言われているので、かなり優秀です!
現状だけでいえば、利回り>高めの手数料ということがいえるかと(それでも手数料1.9%は高いなぁ)。
まとめ:グローバルAIファンドは手数料が高いので判断できる人が投資を
グローバルAIファンドについてまとめます。
- 【購入時手数料】ネット証券:無料/窓口:3.3%
- 【信託報酬】1.925%
- 【投資内容】AI関連の成長が見込める企業に投資するアクティブファンド
「利回りが30%なのは驚異的な数字だけど、手数料が高い」ということを考えると、これから投資を始める人が、最初に購入するファンド(商品)にしてはクセがありすぎる。
派手さはないけど。「判断できないなぁ~」と思ったら、素直に「日本株式や外国株式のインデックスファンドを選んだほうが良さげ」だと思います(-_-;)。
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