どうも!ひよこSE(@PiyoOct)です。
ダイワj-reitオープンっていうのを銀行でおすすめされた。毎月分配型とか言われたけど、よくわからんなぁ。
「ダイワj-reitオープン(毎月分配型)」とは、「日本の不動産の投資を不動産の平均価格と同じになるようにしてその利回りを毎月受け取る」という内容の投資信託です。
それで、儲かるの?
5年間の平均利回りは5.6%なので良さげですが・・・。
ファンドの「目論見書」を見たとき、「平均利回りは4.2%」ですが・・・。
手数料とタコ足配当に注意です!
どういうこと?
儲かるかはわからないにしても、「手数料をより安いものにする」という選択はできるので、わざわざ多くの手数料を払う必要がありません。
「ダイワj-reitオープン(毎月分配型)」は、利回りは優秀ですが、手数料のカラクリがあります。
- 購入するときの手数料が、2.2%
⇒無料の商品も多いのにわざわざ・・・ - 信託報酬は、0.792%と少し高め(アクティブファンドより、ましだけど)
⇒0.3%以下がおすすめ
手数料がもっと安い投資信託はたくさんあります!
さらに言えば、ダイワj-reitオープン(毎月分配型)は、「タコ足配当」と言って、手数料が引かれたうえで自分のお金が返ってくるだけの、うまみがない状態(=元本切り崩し)になっています。
少し長めの記事になりますが、一つずつ順番に解説していきます!
ダイワj-reitオープン(毎月分配型)とは?
ダイワj-reitオープン(毎月分配型)の、”j”は、”Japanese”なので日本。
“reit”(リート)とは、「不動産の投資信託」のことです。
なので、「ダイワj-reitオープン(毎月分配型)」とは、「日本の不動産の投資を不動産の平均価格と同じになるようにしてその利回りを毎月受け取る」という内容の投資信託です。
どういう投資を行うの?
「不動産の投資を誰かが代わりに」って言われてもピンとこないなぁ・・・。
ここからは、「目論見書」を開きながら見てくれるとうれしいです。
ダイワj-reitオープン(毎月分配型)では、目論見書の3ページにある通り、「東証REIT指数」に連動するように投資を行います。
それじゃあ、東証REIT指数って何?
日本の不動産の平均価格だと思えばいいです!
東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)全銘柄を対象とした時価総額加重平均型の指数。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社より引用
みたいな難しそうな説明をかみくだくと「日本の不動産の平均価格」ということになります。
「TOPIX指数(日経平均株価を指数化したもの)の不動産版」が、「東証REIT指数」だと思ってくれたら、よしです。
「ダイワj-reitオープン(毎月分配型)」は、日本の不動産の平均価格を表す、「東証REIT指数」に連動するように投資する投資信託
どうやって不動産の平均価格にするのか?
どうやって、不動産の平均価格と連動するようにするの?
結論から言えば、投資家からお金を集めて、主要なビルや商業施設に投資します。
不動産の投資、例えばオフィスビルや土地に投資するのって、ものすごくお金がかかりますよね。
最低でも1,000万円単位なのは当たり前!
投資信託っていうのは、文字通り「投資を誰かに信じて託し」ます。
今回だと、大和アセットマネジメント株式会社という会社が
東証REIT指数に連動するように投資します!
なので、10,000口(2021/9/30現在だと、3,354円)を最小単位に、投資家からお金を集めます。
投資家からすれば、3,354円から投資可能!
「目論見書」の10ページにある通り、2021年9月30日現在、4,158億円が集まっていますね。
- だいたい4,158億円あるので
- 日本の不動産(オフィスビルや商業施設を中心)に投資して
- 「東証REIT指数」に近づくように
まんべんなく投資します。
毎月分配型って何?
ところで、毎月分配型ってなに?
投資信託で、お金がもらえるタイミングは次の2つです。
- 売却したとき(現在の保有額が全額もらえる)
- 年1度の分配金がもらえるとき(儲かった分だけもらえる)
「毎月分配型」の投資信託では、「年1度」の分配金が、「毎月」になります
10,000口(このファンドの「基準価格」に表示されている金額)あたり、80円の分配金。
2021/9/30現在だと、3,354円の投資額あたり、毎月60~80円がもらえます。
毎月もらえるなら、なんだか安心だし、そっちの方がいいんじゃないの?
と思うかもしれませんが、そうとは言いきれません。
毎月分配型の投資信託は、通常の投資信託よりも手数料が高めです!
なので、積極的におすすめはできません。
「株で言う配当が毎月受け取れるならなんとなく安心」という気持ちも、わからなくはないですが、投資信託の鉄則は、「手数料を1円でも安く」です。
3,300円あたり毎月80円もらえるメリットより、手数料が安い商品を選ぶメリットの方が大きいです。
今後のことは、誰にもわからない以上、手数料が安い商品を選ぶのは当然です!
毎月分配型にありがちな「タコ足配当」になっている【一番の問題点】
さらに言えば、ダイワj-reitオープン(毎月分配型)は、「タコ足配当」を行っています。
自分が投資したお金がそのまま戻ってくる(元本切り崩し)
タコ足配当って何?
手数料が引かれたうえで、自分が投資したお金がそのまま戻ってくること!
例えば、10万円投資して、利回り(もうけ)がプラスマイナスゼロ。手数料が引かれて元本10万円のうちの3000円が戻ってくるとします。
手元に現金が3,000円あって、投資額が9.7万円-手数料となっている状態です。
・・・全く意味がないどころか、持ってるだけで損しますよね ^^)
利回りあるのに基準価格が下がってる
利回りが5.6%あるのに、基準価格(商品の価値)が下がり続けている。
え・・・?儲かっているんじゃないの?
通常でしたら、利回りの分だけ基準価格(商品の価値)は、高くなります。
なので、「何か問題がある(タコ足配当されている)」と考えるべきです!
「タコ足配当」、つまりは「手数料が引かれて元本が戻ってくる状態」を表しています。
ダイワj-reitオープン(毎月分配型)の利回りは5.6%
目論見書の8ページにある通り、直近5年のダイワj-reitオープン(毎月分配型)の利回りは5.6%です。
利回り自体は悪くない
それって、いいの?悪いの?
3%以上の利回りがあれば優秀と言われているので、優秀です!
不動産の平均価格が上昇すれば、Jリートオープンの利回りは高くなります。
「5%台で推移するか?」は誰にもわかりません(東証REIT指数にかかっている)が、3%を超えているという点で、利回りがいいファンドと言えます。
毎月60~80円分配されるので、それを踏まえるとタコ足状態
繰り返しにはなりますが、ダイワj-reitオープン(毎月分配型)はタコ足配当を行っています。
実際に、計算しても、それがよ~くわかります。
【利回り】
10,000口あたりの価格が、3,354円。その5.6%が過去5年で平均で増えている額なので、1年後には、3,395×1.042=3,553.44円となる。
したがって、3,553.44円-3,395=158.44円が基準価格として増える。
なので、仮に4.2%の利回りだとしたら、1年後には、10,000口あたり142.59円増える計算です。
分配金のほうが、利回りより多い=タコ足配当
1年で158.44円しか増えないのに、毎月80円分配は、無理なんじゃないの?
その通りです。だから、基準価格が下がり続けています。
1年で、158.44円しか増えないのに、960円を投資家に分配することは不可能です。
シンプルに、960-158.44=811.56円だけ足りません。
※実際には、分配金は「そのまま再投資」する人が多いので、すぐに問題にはなりませんが、仮に全員が「現金で受け取る」選択をした場合は、817.41円足りないことになります。
ただし、基準価格が下がり続けているという状況から、一定数の人が「現金で受け取っているので、タコ足配当がされている」ことが読み取れます。
もう一度、直近10年の基準価格の推移を見てください。減っています。
ダイワj-reitオープン(毎月分配型)の信託報酬は、0.792%
「投資信託の手数料」というのは、主に2つ。
- 「購入時の手数料」
- 「信託報酬」(365日でわった値で日々取られます)
信託報酬って何?
信託報酬について簡単に書くと、例えば100万円投資していて信託報酬が1%の場合は、
100万円×0.01(1%)÷365≒27.397円
が、毎日とられる手数料になります。
「投資信託の「信託報酬」とは?計算方法も含めて、徹底解説」も見てくれるとうれしいです!
ダイワj-reitオープン(毎月分配型)の手数料
「目論見書」の最終ページを見ると、ダイワj-reitオープン(毎月分配型)では、それぞれ次のようになります。
SBI証券と楽天証券(主にネット証券)は購入時の手数料が無料です!買うなら、購入手数料は必ず無料のところで買いましょう!
仮に購入手数料が無料の証券会社で、100万円を投資したとします。
すると、信託報酬は、
100万円×0.00792(0.792%)÷365=21.698円が毎日、年間で7,920円の信託報酬が発生します!
手数料はぶっちゃけ高い。株式ファンドも要検討
手数料について、他のファンドの数字を書きます。
ひよこSEは、外国株式インデックスファンドに投資しています!ちなみにIFree S&Pは、同じく大和証券の商品。こちらは優秀と言えるかと。
正直、外国株式・日本株式の投資信託のほうが安いので、「不動産にこだわりがないのであれば、株式のインデックスファンドのほうが手数料が安い」です。
個人的には、購入手数料は無料、信託報酬は0.3%以下のファンド(商品)がおすすめです。
ダイワj-reitオープン(毎月分配型)の評判を見ると人気あり
ダイワj-reitオープン(毎月分配型)の評判を見ると、人気アリです。
YouTubeで「ダイワj-reitオープン(毎月分配型)」と検索しても動画がたくさん出てくるし、なんといっても純資産が4,158億円近くあるので、人気のある商品といえます。
Twitterでも、投資家たちのつぶやきがしっかりと見れらますね。
ファンドが運用停止になるような「繰上償還(くりあげしょうかん)」といったリスクは、まず考えにくいですが・・・。
人気だとしても、タコ足と手数料は無視できません!
ダイワj-reitオープン(毎月分配型)の利回り・評判についてまとめ
ダイワj-reitオープン(毎月分配型)についてまとめます。
もし、購入するのであれば、きちんと「目論見書」を見て内容を把握するのと、「余裕のある範囲で投資」するようにしてくださいね!
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