ニッセイSDGsグローバルセレクトファンド(資産成長型)ってどうなの?
という人向けの記事です。
SDGsといえば、ここ数年のトレンドワードの一つ。「持続可能な開発目標」的なワードですね!
「限りある資源やらCO2のことやら。将来のことも考えましょうね~」的な意味です!
ニッセイSDGsグローバルセレクトファンドは、いかにも環境に優しそうなファンドですが。
先に結論を書くと、「できたばかりのファンドで判断が難しいし、手数料もそこそこ高い。少額で十分なファンド」です。
投資信託のファンドは、下落局面は必ずと言ってあるので(2022年は全体的にピンチかも)。
価格がダウンしたときにも1.584%の手数料を支払うのは、あまりやりたくないです。
「ニッセイSDGsグローバルセレクトファンドが、20.9%の利回りを維持し続けられるか?」は、だれにもわからないです。
コンセプト自体は、時代に合っていると思うのだけど。ひよこSE(@PiyoOct)の個人的な意見としては、「アクティブファンドかつ、比較的歴が浅い」となれば、様子見かなぁという印象です。
ニッセイSDGsグローバルセレクトファンドとは、全世界のSDGs関連の企業に投資
ニッセイSDGsグローバルセレクトファンド(資産成長型)の、目論見書の3ページを見ると、どんな投資信託なのかが書かれています。
一言で言うと?
SDGsの目標達成に関連している企業をえらんで投資するアクティブファンド!
SDGsとは?
SDGsってよくニュースで見るけど・・・
SDGSとは、「持続可能な開発目標」のこと。英語で書くと「Sustainable Development Goals」です。
ここ数年のトレンドワードですね~。
上のイラストを、どこかで見たことある人も多いはず。
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
「SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省 (mofa.go.jp)」より引用
「自分たちの経済利益ばかり考えずに、将来のことも考えろよ~!そんな社会を2030年までに実現させるぞ!」と言い換えれば、わかりやすいかと。
アクティブファンドとは、投資のプロが予想して投資先を決める
アクティブファンドって何?
投資のプロが、投資先を決めることです!
今回だと、アナリスト(ニッセイアセットメント株式会社)がSDGsにまつわる企業で業績が伸びそうなところを分析して、投資家から集めたお金で投資。
「アナリストが予想する」といっても、「人間の予想」なので。あまり、あてには・・・。ゴホンゴホン
一般的にはインデックスファンドといって、何かの指標とおおむね同じ動きをするファンドに投資するのが鉄則中の鉄則です。
ニッセイSDGsグローバルセレクトファンドの組入銘柄
ニッセイSDGsグローバルセレクトファンドの、目論見書の13ページに組入銘柄が記載されています。
No | 銘柄 | 業種 | 国 | 比率 |
---|---|---|---|---|
1 | ベスタス・ウィンド・システムズ | 資本財・サービス | デンマーク | 3.6% |
2 | マーベル・テクノロジー・グループ | 情報技術 | アメリカ | 3.5% |
3 | MIPS AB | 一般消費財・サービス | スウェーデン | 3.4% |
4 | ユミコア | 素材 | ベルギー | 3.4% |
5 | アルファベット(C) | コミュニケーション・サービス | アメリカ | 3.4% |
6 | サービス内 | 情報技術 | アメリカ | 3.3% |
7 | ツア・ローゼ・グループ | 生活必需品 | スイス | 3.3% |
8 | ハローフレッシュ | 一般消費財・サービス | ドイツ | 3.1% |
9 | ボール | 資材 | アメリカ | 3.0% |
10 | ネスレ | 生活必需品 | スイス | 3.0% |
上位10銘柄の合計は、29.6%なので、この10社の業績はわりと重要。
他の世界株式ファンドだと、ほぼアメリカのITが投資先。
このファンドは、ヨーロッパの企業が割と多いのに特徴あり!
ちなみに、1位のデンマークのベスタス・ウィンド・システムズは、風力発電の製造メーカーです。
ニッセイSDGsグローバルセレクトファンドの信託報酬は、1.584%で高い
ニッセイSDGsグローバルセレクトファンドの信託報酬と呼ばれる手数料は、1.584%なので高いです(ほかにも、もっと高い手数料のファンドがあるから驚き)。
※購入時手数料の3.3%はネット証券であれば無料。窓口の場合は、3.3%を負担します。
どうして高いって言いきれるの?
手数料が1.5%以下、さらには0.3%以下の商品もたくさんあります!
手数料1%以上は、危険信号。0.3%以下がいい
投資信託において、手数料は0.3%にするべきです。1%をこえてくると、正直に言えば危険ライン。
1%くらいは、誤差の範囲な気もするなぁ・・・。
たしかに、1回きりならそうかもだけど。
「毎年とられる(正確に言えば、率の日割りを毎日とられる)」という点は忘れずに・・・。
今後の行方は、だれにも予想できないなら、手数料を安くするのが鉄則
でも、手数料よりも、利益出せるファンドに投資するの方が重要じゃないの?SDGsはしばらく伸びるんじゃ?
可能性が高いだけで、本当に利益が出るかは、予想でしかないので・・・。
ニッセイSDGsグローバルセレクトファンドの場合だと、「全世界のSDGs関連の企業に投資」がコンセプト。
最近さかんに言われるワードだし、たぶん伸びるとは思うけど、「絶対ではない」です。
例えば、2020年後半あたりで「やっぱ、無理だね」となってSDGsの目標ごとフェードアウトしたら・・・。
どの投資信託だろうと、リスクがある点は変わりません。
となると、投資家ができることは、1円でも手数料を安くすることだけです。
【関連記事】投資信託の「信託報酬」とは?計算方法も含めて、徹底解説
ニッセイSDGsグローバルセレクトファンドの為替ヘッジなしが評判よし
ニッセイSDGsグローバルセレクトファンドの目論見書の10ページ目を見ると。
「純資産総額」といって、投資家から集めて実際に投資した結果の総額を見ることができます。
- ニッセイSDGsグローバルセレクトファンド(資産成長型/為替ヘッジあり):202億円
- ニッセイSDGsグローバルセレクトファンド(資産成長型/為替ヘッジなし):584億円
- 【類似ファンド】イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンド:1,891億円
為替ヘッジのあり・なしですが、日本円⇔ドル/ユーロなので大きな差はでないかと。
為替ヘッジなしのほうが、584億。ありに比べると、2.9倍弱、投資家からお金を集めています。
2018年5月にできたばかりのファンドなので、これからも純資産総額は増えるかと。
ニッセイSDGsグローバルセレクトファンドの利回りは20%で良い
ニッセイSDGsグローバルセレクトファンドの利回りは20%なので、良い数字です(目論見書8ページ)。
運用歴が長い(10~20年ある)ファンドの直近5年利回りは、5~15%程度なので、「若干、いい」と言えるかと。
ちなみに、10年、20年でみたときに、平均3%が優秀なファンドのライン。
長期で考えて「他のファンドと変わらないね」となるかもしれないし、「大当たりするかもしれない」しで、投資家は判断を迫られます。
・・・そういうことを考えるのがイヤなら、黙って手数料が安いファンドを(´▽`*)。
まとめ:ニッセイSDGsグローバルセレクトファンドは、これからのファンド
というわけで、まとめです。
ニッセイSDGsグローバルセレクトファンドは、歴が浅いのもあるし、これからのファンド。ただ、「手数料も高めだし、利回りが高くても様子見するかなぁ」っていったところ。
たぶん、2030年までは安定した数字を出しそうだけど、政治の世界なので。何とも言えない感はあるし、「手数料は他のアクティブと同じように1%台とられるのかぁ」と思うと、様子見のファンドです。
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